出荷額が落ちたもの

 北海道産ポテトの不作で巻き起こったポテチ騒動。4月にカルビーが15商品の販売休止、18商品の販売終了を発表すると、一部商品(ピザポテト)で買い占めや高値での転売が起こった。 グッチiPhone7ケース  全国のスーパーでは休売・終売商品に限らずポテチ全体の売り上げが急増(カスタマー・コミュニケーションズ調べ)。いわゆる「駆け込み需要」というやつで、普段あまりポテチを食べない人や、“すべてのポテチが世の中から消える”と思い込んだ人が、慌てて売り場に足を運んだのだろう。  余波は高級品を扱うデパートにも及んでいる。京王百貨店新宿店・地下1階の「紀ノ国屋」では、騒動を受けてポテトチップスの取扱量を通常の2倍に拡大。 グッチiPhone7ケース国内外約10種類のポテチが商品棚に並ぶ。スーパーなどに比べたら少ないが、「高齢のお客さまが多いデパ地下としてはかなり多い」(同百貨店広報・深山千種さん)と強調する。 グッチiPhone7ケース  扱うポテチの種類は大きく分けて「国産」「外国産」の2つ。国産は国内でとれたジャガイモを原料に国内で加工したもの。 ルイヴィトンiphone7ケースほとんどの客が「国産のものを」と指定するそうで、あっさり塩味で化学調味料を使わない商品(北海道・深川油脂工業「化学調味料無添加ポテトチップス」1袋141円=店頭価格)が1番人気。  外国産は、海外産のポテトチップスを輸入したもの。 ルイヴィトンiphone7ケース国内産に比べ、トリュフ味などのフレーバーや塩味が強く、少々油っぽい。こちらの方が本来のスナック菓子としてあるべき姿なのだろうが、「やはり国産の方が人気」(紀ノ国屋・青木裕之店長)だそう。 グッチiPhone7ケースポテチでも国産信仰は強いのだ。  ちなみに“外国産のジャガイモを国内で加工”した商品はあまり見かけない。 ルイヴィトンiphone8ケースこれは、植物防疫法によって、原料となる生のジャガイモの輸入が規制されているから。今回のポテチ品薄騒動の背景には、そうした事情もあるのだ。 エムシーエムiphone7ケース ■歴史的には湖池屋が先発メーカー  1人当たりの消費量は年間9袋といわれる国民食、ポテトチップスの市場規模は出荷ベースで1025億円(2016年度、日本スナック・シリアルフーズ協会調べ)。これはいわゆるスライス状のポテチだけの数字で、スティックタイプのポテチや、成型タイプのファブリケートポテトを加えると、総額2000億円に迫る。 ルイヴィトンiphone7ケース  過去10年間の出荷金額(ポテトチップスのみ)は――。 ・07年=775億円 ・08年=861億円 ・09年=868億円 ・10年=900億円 ・11年=857億円 ・12年=894億円 ・13年=936億円 ・14年=974億円 ・15年=1039億円 ・16年=1025億円  東日本大震災が起きた直後こそ一時、出荷額が落ちたものの、10年間で1・32倍と、着実に数字を伸ばしている(昨年は台風による原材料の減産の影響)。 グッチiPhone7ケース成長市場といっていいだろう。  いま国内には6社のポテチメーカーがあり、気になるシェアは王者カルビーがダントツで75%を占める。 グッチiPhone7ケース以下、2位=湖池屋(20%)、3位=山芳製菓(3%)の順。 「4位と5位は、深川油脂とヤマザキビスケットが入れ替わりを繰り返す大接戦。 ゴヤールiphone7 ケース6社目はできたてポテトチップスを主に通販で販売する菊水堂ですが、この3社を合わせたシェアは2%ほど。ほぼ上位2社の寡占状態といっていいでしょう」(日本スナック・シリアルフーズ協会担当者)  歴史的には湖池屋が先発メーカーで、1962年に日本初の量産型ポテトチップスを発売。 シャネルiphone7ケースカルビーが参入したのは、75年のでは「カール」が発売された1968年はどうか。まず2月に大塚食品工業がボンカレー、ボンシチューを発売。 シャネルiphone8ケース7月ににんべんが削りかつお節のフレッシュパックを発売する。同月、厚生省が牛乳・乳製品の製造年月日表記を義務化する。 半袖Tシャツコピー「カール」が発売されたのは8月19日。10月25日には衆議院物価対策特別委員会にて、大豆たんぱくを使用した人工肉試食会が開催され、ハンバーグやギョウザ、シュウマイなどにて提供されたという。 シャネルiphone7ケース  いまから50年前は、日本の食様式が明らかに変化した時代だった。わが国における食品群別摂取量の年次推移を見ても、1965年から1970年の5年間は食生活が目に見えて変化した頃だった。 ディオールiphone7ケース魚介や卵類の摂取量は1割以上上がり、肉類、乳類に至っては約4割と驚異的な伸びを見せている。かたや「米・米加工品」の摂取量はは1割以上下がった。 グッチiPhone7ケース日本の食における一大転換期だったのだ。  人口増にともない代用肉の開発が進み、食品の「インスタント化」「レトルト化」にも火がついた。 エルメス iphone7ケース内食一辺倒から駅弁も含めた中食へと道が開け、食べ方のスタイルも変化した。コールドチェーン(低温流通)の実現化にメドが立ち、直後に黎明期を迎える外食産業にとっての環境も整った。 シャネルiphone8ケース「カール」や「チョコボール」「チョコフレーク」などの「新しい菓子」類が生まれたのは、そんな頃だった。  ちなみにこうした菓子類は、子どものおやつとしてだけ提案されていたわけではない。 グッチメンズ シャツ1971年の「カール」「ピックアップ」の新聞広告は紙面3分の2面を占拠。ほぼ原寸大と思われる両製品とビールの大瓶の写真が、「どういうわけか夫婦みたいです」「ツーと言えばカー、サクッと言えばゴクンと言う間柄」というコピーとともに掲載されていた。 ルイヴィトンiphone7ケース右肩上がりに消費を伸ばすアイテムに乗っかろうという発想は昔も今も同じらしい。  それから50年近くが経ち、食や食まわりの栄枯盛衰も無数にあった。 エルメス iphone7ケース一時は1960年代の倍以上の消費量を誇ったビール消費は1994年をピークに漸減し、当時の数字に近づいている。そして「ピックアップ」はその歴史に幕を下ろし、「カール」も一区切りつけることになった。 ヴィトン iphone7ケーススナック界でも進む、世代交代。「50にして天命を知る」のは人間だけではないのかもしれない。 エルメス iphone8ケースことで、専属農家と契約して主要消費地近くにジャガイモの貯蔵庫と生産工場を整備して追撃態勢を整えた。  可愛らしい藤谷美和子が、「100円でカルビーポテトチップスは買えますが……」と語りかけたCMを覚えているだろうか? あれが77年。 エムシーエムiphone7ケースこのあたりからカルビーの売り上げがグングン伸びて、90年代には2位以下に大きく差をつけるほどシェアを拡大したのだ。  CMといえば、今年は湖池屋のCMが話題になった。 シャネルiphone7ケース制服姿の女子高校生が、圧倒的な歌唱力でゴスペル調の曲を歌いながらポテチをPRするCMだ。